傾聴のスキルの1つ、
「反復」について説明します。

 

反復とは単なるオウム返しではなく、
話し手が発したサインを
メッセージとして受け止め、
言語化して返す技術です。

聴き手は
表情、視線、姿勢、声のトーンなど
話し手に集中することが求められます。

 

がん患者さんの場合、
診断、告知から治療、療養中、その後と
自分の状況や結果に一喜一憂します。

大きな心の揺れを何度も経験します。
私自身もそうでした。

どう表現したらいいかわからない
自分の心の状態を
言語化して繰り返してもらうことが
とても大きな助けになります。

「自分の思いをわかってくれる」と
話し手が思えるようになるとき、
つらい気持ちが楽になり、
ストレスの解消につながっていくのです。

 

でも、悩みや不安に対して、
答えを探そうとしなくても大丈夫です。

そして、
がん患者さんが前に言っていたことに
あまり縛られないようにしてください。
こう言うと難しいですね。

聴き手であるあなたが
疲れてしまわないようにしてください。

がん患者さんの心は
自分でもどうしようもできないような
揺れの状態にあるからです。

 

傾聴のスキル-反復- Naturam 緩和ケア 傾聴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傾聴のときは、
度々訪れる静かな「間」を意識して
「沈黙」の時間も大切にします。

この沈黙は
話し手が自分の思いを言葉にして表現するのに
不可欠な、必要な時間になります。

 

また、傾聴では
同じ言葉が何度も繰り返される場面に
出会うときがあります。

そのようなときは
一度 話の内容を整理して、
問題点を一緒に明らかにしていくことが
必要になってきます。

 

これを「問いかけ」といいます。

 

次回は、
この「問いかけ」の例をご紹介しますね。