自分自身を大切にする

 

がん患者さんを支えるために、
あなた自身の生活も変わり、
ストレスがかかっていると思います。

がんはつき合いの長い病気で、
5年、10年と経過をみていきます。

その間、
あなたが自分自身を大切にし、
心身ともに健康でいることが、
がん患者さんを支えるためにも必要です。

 

長くなりますが、
私自身の話をします。

 

母が子宮頸がんだとわかったのは、
約10年前、私が結婚した年の秋でした。
主治医の話によると、母の余命は3ヶ月。

母は九州、私は関東。
すぐに会える距離ではありませんでした。
主人が送り出してくれて、
入院中の母の傍に行くことができました。

 

母は痩せていました。
感情を表に出さない気丈な性格で、
私への接し方は以前と変わりませんでした。

何をしてほしいか、何か食べたいか尋ねても、
母という立場だからでしょうか、
子に何も望まないのか、
「何も要らない」が母の返事でした。

そんな母でも、
いくらか話をしてくれたりしたので、
自分がいる意味を感じたのを覚えています。

 

しかし、
毎日実家に帰宅し夜一人でいると、
主人はどうしているだろうと
申し訳ない気持ちになりしました。

自分の物がない実家ではすることも少なく、
だからと言って
闘病中の母がいるのに、
その母のために帰省しているのに、
何か楽しむことには罪悪感がありました。

 

母の状況を知ってから、
無我夢中で治療に役立つ情報を探しては印刷、
大事に持参していました。
聞いてほしい一心で、母に読みきかせました。

しかし、母の反応は薄く
「私がやっていること、間違ってるのかな」
と思いました。

 

今思うと、私も必死でした。
大切な母のために、何かしたかった。
でも、何をしたらいいかわからなかった。

そのとき母と過ごす時間は限られていて、
気持ちばかりが大きくなって。
母のことが、見えてなかったのだと思います。

 

Naturam緩和ケアあなたにできること3

 

 

 

 

 

 

 

がん患者さんだけでなく、
家族にも心身や生活の変化が伴います。

 
毎日短い時間でもいいので、
自分のための時間を過ごしてください。
罪悪感を感じないでください。

 

どうか頑張りすぎないでください。

 

あなたが心身ともに健康でいることが、
がん患者さんの心の支えにもなります。

 

自分自身を大切にしてください。